37-196181 淺利 孟弘

AR空間を用いた情報共有

IoT PBL報告書         37-196181 工学系研究科機械工学専攻M1 淺利 孟弘

 

使用した開発環境

  • ゲームエンジン : Unity 2019.2.14f
  • ARアプリ開発API : AR Foundation
  • コードエディターとして : Visual Studio Code
  • サーバーとして : Microsoft Azure
  • 動作端末として : Google Pixel 3a XLiPhone11 Pro,  Xperia1 

 背景

 自身のアルバイト等の経験から特定の場所に情報が置いてあるという事が必要ではないかと感じました.そこで,道端や廊下など何もない場所に自由にテキストや情報を置ける新たなコミュニケーションツールを開発することを目標に,本PBLに取り組みました.

Fig.1 開発前のイメージ
Fig.1 開発前のイメージ

開発アプリの概要

スマートフォンをかざして使うARアプリを開発しました.AR空間に好きなテキスト,画像,動画を配置可能です.これら情報の位置は共有サーバーに送信され,アプリユーザー全員がその位置で同じ情報を見ることが出来ます.  (ARクラウド)

Fig.2 開発したアプリ画面
Fig.2 開発したアプリ画面

こだわったところ

AR空間で情報共有を行うためには,アプリを起動しあらかじめ決められた場所に行き,ARマーカー(以下のイラスト)をカメラに映すことでキャリブレーション(原点決め)を行います.またユーザーの位置座標はスマートフォンの加速度センサーを用いて取得しています.

Fig.3 キャリブレーション(原点決め)について
Fig.3 キャリブレーション(原点決め)について

問題点

加速度センサーの扱い方によっては,位置座標がずれてしまう点とARマーカーでのキャリブレーションが煩雑なのが問題点です.特に加速度センサーは一度座標がずれてしまうとキャリブレーションを再度行う必要があります.

これを解決するために,位置座標を決める方法としてGPSを導入しました.そうすることでキャリブレーションを行うことなく,アプリを使用できます.しかし屋内では正常に動作せず,誤差も数メートルからと正確さに欠けることが分かったので,正確な位置決め技術はこれからも考えていこうと思います.

今後の予定

今後,より正確な位置決め技術を実装しスマートグラス上で動作させれば,本アプリはもっと快適に使えると考えています.

謝辞

本アプリはIoTメディアラボラトリーの石山隼行先生,山岡成光先生,萩尾正巳先生の全面協力のもとに開発を進める事が出来ました.ここに心より感謝申し上げます.