スマートハンガー(⽊村崇⼤)

スマートハンガー

機械⼯学科 3 年 03180187 ⽊村崇⼤

1. 製作物の概要

ハンガーにマイコンと加速度センサを取り付けた。これによりハンガーの動きから、お客さんの動きを分析し商品の配置や⼊れ替えなどの販促戦略に⽣かすことができる。また、お客さんが専⽤アプリをインストールしておくことで、お店で⾃分が⼿に取った商品情報を⾃動で専⽤アプリに保存し、あとで商品を簡単に⾒返すことができる。

2. 製作の動機

⾐類は微妙に違うデザイン・機能・価格の商品が多く、その中から⼀つを選ぶのは⾮常に困難である。そのため、何度もお店を⾏き来して商品を⾒
⽐べることがよくある。特に⼥性物は男性物に⽐べて店舗も商品も多く、買い物が終わる頃には疲れ果てている(らしい)。そこで、⾃分が⼀度⾒た商品を⾃動で保存できれば、あとで簡単に⾒返せて便利ではないかと思いこのアイデアに⾄った。

3. 仕組み

図 1 アーキテクチャ全体図
図 1 アーキテクチャ全体図

店舗⽤の機能と、顧客⽤の機能がある。
まずは店舗⽤の機能。上図オレンジの⽮印が店舗⽤の機能である。常時ハンガーは組み込まれているマイコンで加速度センサの値を解析して現在の状態を Wi-Fi 経由でクラウド(Firebase)に送り続ける。管理端末からは管理専⽤のアプリを⽤いて、各ハンガーの⼿に取られた回数や、リアルタイムのハンガーの動きを確認することができ、きめ細やかな販促戦略や、店内の混雑状況などを簡単に管理することができる。
次にお客さん⽤の機能について。⻘⾊の⽮印がお客さん⽤の機能である。ハンガーを⼿に取った瞬間に、ハンガーを中⽌に半径 1m 以内にあるスマートフォンに Bluetooth 通信でシグナルを送る。シグナルを受け取ったスマートフォンはその情報を元にデータベースにアクセスし、服の情報を取ってきて保存する。この機能により、お客さんは⼀度お店で⾒た服の情報をスマートフォンに⾃動で保存でき、好きな時に簡単に⾒返すことができる。

4. 感想

まず、メディアラボの皆様からは多くのアドバイスを頂けてとても助かった。マイコン⼀つ選ぶにしても種類が多く、⾃分⼀⼈で⼀から調べていては到底適切なものを選べていなかっただろう。この他にも祝⽇にもかかわらず部屋を開けてもらったり、半⽥付けを⼿伝ってもらったりと最後までとてもお世話になった。
アプリには Facebook が開発している React Native という⾔語を使⽤した。
⼤した内容のものではなかったので、ネットにある⾒本のコードをコピペする作業だった。
Wi-Fi、Bluetooth などの通信周りが⾮常に難しかった。⽬に⾒えないためデバッグが難しく、⾃分の実装が正しいのか疑⼼暗⻤状態で作業しなければならないのが⼤変だった。
IoT の製作にはコンピュータ、インターネット、通信、電気回路など様々な知識を必要とし⾮常に⼤変だったが、様々な領域の技術に触れることができる良い機会になった。