3190199 下村 祐樹 (オリジナル天気予報)

オリジナル天気予報

機械工学科三年 03-190199 下村祐樹

 

  1. 作品の動機

季節の変わり目や冷暖房の強く効いている時期など、体調を崩しやすい時期を乗り越えるために有用なデバイスを作成した. 天気予報に手を加えて自身に特化させたオリジナルの天気予報を作ることで健康管理の一助となるように設計した. 朝起きてから準備する時間が少ないときでも、自分に特化した自分に必要な情報だけがまとめられている天気予報があることで直ぐに気候に適した服装を選び対策することができるようになることを期待した.

 

  1. 製品の仕組み

製品の仕組みは以下の図のようになっている. Raspberry Pi Zeroに温度湿度センサーを取り付け常に自分がいる場所の温度を取り続け、データの蓄積を行う. さらに天気予報サイトからスクレイピングにより翌日の一時間ごとの気温・湿度・風力の情報を入手し、以上のデータをAmazon Web Service に送りこみデータを分析・成形し最終的にLINEに送り込むような形になっている.

 

LINEに送られるメッセージは二種類あり、日付変更時に送られる翌日の天気予報と、風邪をひきやすい場所に長時間いるときの警告メッセージである.

 

  1. 工夫した点

より正確なデータとするために一日を1440分割し、一分おきの予測データを作成するようにした. その際センサーのデータや天気予報はスプライン補間により以下の図のように曲線を作り解析に用いた. スプライン補間をAWS上で行おうとするとあらかじめこちらでscipyなどのパッケージを圧縮したものを用意しAWSに置く必要があるが、そうするとファイルが重くなりすぎデバッグ性が悪化するなどの面倒があり大変だった.

気温のデータをそのまま用いるのではなく、湿度も考慮した体感温度を求めており、Gregorczukの考案したNET(net effective temperature)を利用した.

 

  1. IoT演習の振り返り

IoT製品を自ら作るというのはなかなかできない経験であり、とても面白いものだったと思う. しかし、設計段階で大きく設計してから現実的な設計に落とし込むのではなく、間違いなくできるものを設計した後に徐々に改良していく方針にしてしまったために、あまり発展性を持たせることができなかったように思う. はじめのうちは製作期間が長いように感じたが、学期中はかなり忙しくあまり余裕はなかった. そのため、序盤から計画をしっかりと立ててコツコツ進めないと満足のいくものはなかなか作りがたいと感じた. それでもこの演習を通して様々なことが学べたと思う.