風景を聴くためのメガネ(大西彬介)

風景を聴くためのメガネ

03-180177 大西彬介

 

どういうものか?

メガネに9軸センサ(ジャイロ・コンパス・加速度)が搭載されている。スマホとBluetooth接続ができ、スマホのGPS情報と、コンパス・ジャイロの向きから、装着している人がどこを向いているのかを推定する。

また、このメガネには両耳に1対のスピーカーも搭載されており、いる場所・向いている場所に応じた音が、立体音響で流れる。

さらに、マイクも搭載されており自分で音を特定の場所に紐づけることもできる。

 

用途は?

大きく分けると2つあり、パブリックな音を場所にひもづけることとプライベートな音を場所にひもづけることである。

前者としては、装着している人が向いている方向と位置情報がわかるので、道案内に使われたり、スーパーなどが近づいたときにお買い得のものの情報が音として流れてきたり、その場所に固有の音を、装着している人は聴くことができる

後者としては、自分がその場所で思ったことをスマホを開かずに音声メモとして場所に残しておき、次にそこを通った時に残した音が聞こえたり、音と場所のライフログとしても用いることができる。

上にあげたのはあくまで一部の例であるが、様々な用途に使えるだろう。

 

思いついたきっかけ

聴覚情報は視覚から得られる情報よりも、脳のメモリを使わないと考えたからである。例えば歩きがら使ったり、車を運転しながら使ったりと「ながら〜〜」が可能である。

また、場所の雰囲気や情報を伝えるのには、視覚から得られる情報よりも聴覚から得られる情報の方が有効なのではと考えたからである。旅行に行った時のこと思い出す時に写真だけよりもiPhoneのLivePhotosのように少しの時間でも音が入っている方が、鮮明に思い出すのがその例である。

さらに、音データの方が画像・動画に比べてデータ容量が小さいので、長い期間のデータが取るのが容易だと考えたからである。

 

演習を終えて

簡単なプロトタイプのみは完成したが、演習期間中には実際に使用できるまでには至らなかった。プロトタイプを何回か使っていくうちにわかると思うのだが、ユーザーがどのように使うか、使い始めるかを、もう少し考え抜く必要があった。

ただ、Azureを用いた開発は初めてであったが、苦心しながら触っているうちにまだ不十分ではあるが、そこそこ使えるようになったのは今回の演習の中での大きな成果だと思う。

最後に、技術面・資金面で多くのサポートをしていただいた石山さん、山岡さん、萩尾さん、西先生に感謝を述べさせていただきたいて締めとさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。