スマートプロジェクター(三谷達郎)

スマートプロジェクター

機械工学科 3年 三谷達郎

1.作成の経緯

昨今スマートスピーカーが非常に話題になっていますが、私自身あまり欲しいとは思えず、周りにも欲しい、持っているという人があまりいなかったので、どうすればスマートスピーカーがより魅力的になるか、欲しくなるかを考えました。
そこで考えついたアイデアが、スマートスピーカーとプロジェクターを融合させるというものでした。

2.概要

スマートプロジェクターは、人の質問、命令に対して、音声での返答だけでなく、プロジェクターでも情報を出力することによって、より正確にわかりやすく情報を得ることができるスマートスピーカーの進化形です。プロジェクターではなくディスプレイでもよかったのですが、離れたところからでも一目で情報がわかるプロジェクターにしました。画面があることによってスマートスピーカーよりもできることは増えました。また、わざわざスマートスピーカーに話しかけるのが面倒だという人もいると思うので、ジェスチャーによって特定の動作をしてくれるようにしました(例えば、右から左に手を動かすと今日の天気を教えてくれるなど)。

3.仕組み

仕組みとしては上図の通りです。
Google Assistant APIが音声の入力と出力の部分に関しては、ほぼGoogle Homeのようにやってくれます。画面での出力に関しては、音声の入力に対してchromium(Linux版のchrome)をSeleniumというブラウザを自動操作できるpythonのライブラリを用いて操作することで実現しました。音声の入力をテキスト化するところまではGoogle Assistant APIがやってくれるので、得られたテキスト内の単語によって特定の動作をするようにしています。ジェスチャーはジェスチャーモジュールの入力に対して特定の動作をするようにしました。

4.搭載した機能

今回は上記の機能を搭載しました。画面があるとないとで便利さが変わるものも多くあると思います。

5.感想

何を作るか決めるまでが一番大変だったと思います。決めるまでの時間が長すぎてあまり製作の時間がなくなってしまったのは反省点の1つです。また、今回製作する上でAzureなどにはほとんど触れなかったので、IoTの本質からは少しずれてしまっているような気がしました。しかし、この演習ではpythonやRaspberry Piをはじめ、多くのものに触れ、学習することができ非常に良かったです。また、一から一人で何かを作り上げるというのはとても良い経験になりました。この経験は私の人生において大事なものになると思います。このような機会を用意してくださり、サポートしてくださった先生方には感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。